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海外パソコンユーザーの心得

赴任当時、中国のパソコン事情は未熟で、北京ですら街に買いに行けるような店はなかった。
IBMなどは既に販売代理店を構え企業、主として外国企業向けの販売、サービスを始めていたが、高いし、手に入っても英語が全てで、私たち日本人、ましてや個人使用者には無縁であった。

仕方ないから、機器、ソフトの購入は全て一時帰国時の一大事業であった。
何しろ、帰国時にはパソコン以外に買ったり揃えたりしなければならないものが種々あり、パソコンだけじっくり考え、選んでなんてことをする暇は全くと言って良いほどなかったからである。

以下は「海外もばいるユーザーの心得」と題してあるインターネット掲示板に書いた文章であるが、当時の苦労のエッセンスでもある。

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私も、もと外地ユーザーで、最低限必要と判断した物は、必ず帰国時にアキバか日本橋で買ってました。ですから実際の滞日3日間の内半日だけ時間とってごっそり買い込んだ物です。
その時の鉄則が、
1)事前調査の徹底:
何を買うかを本やネットから徹底調査。買うものと、スペック、メーカー、数等を決めておいて一気に買います。時間が無いですから現場で悩んで買い忘れが出ても、二度は行けないのです。

2)大型店一ヶ所でまとめ買:
大型店で買う事は、少々高めになりますが、時間が節約になる、後でトラブッた時クレームし易い、店がHPを開いていると外地からも連絡を取り易い、場合によっては纏め買いで価格ネゴが効く、等のメリットが有ります。外地での使用の目的をしっかり説明し、周辺機器と本体の対応、相性、担当者名等も確認しておくと、万一の時も交渉に有利。

3)周辺機器はパソコン本体のメーカーの純正品を主力に選ぶ:
これも高くなる要因ですが、短時間で買って帰国するまでに機器ソフトの完全設定などする時間は有りません。つまり外地で万が一、相性等と言う良く分からぬ不具合が出ても対策が非常に取りにくくなります。しかし純正品の場合は先ず殆どメーカーで相互チェックがされてますし、マニュアルも純正品同士を対象に書かれている事が多く、トラブルの可能性は低くなります。事実、私も別会社のカード(モデムを含む)をいくつも持っていますが、使えなかったり、具合が悪くてサポート対応を取ってもらっても解らなかったりでギブアップしました。

4)サポートの良いメーカー品を買う:
M社が一番です。PCが初期不良でトラブッタ時、国際電話連絡して帰国者に託送したら、お届け二日目に修理完了の国際電話が掛かってきました。感激でした。これは無料でした。その他色々有りましたがとにかくM社のサポート対応で腹が立った事は有りません。
某社はサポートが言う事が良く分からない上に必ず修理代金を取りました。

5)ハッキリ言うけど遠慮をする:
上の4)のようなトラブルの時、問題の一つに海外使用が保証対象外の事が有ります。大抵はそうなってます。でも、状況をきっちり話しして、「そこを何とか....」遠慮しいしい頼めばM社は動いてくれます。
従って現在、miniの周辺機器、モデムカード、LANカード、CD-ROM、ハンドスキャナ(持ってるだけ (^^ゞ)等はM社になってます。

少しはお役に立つでしょうか?

普通言われる電圧等一般的な話しは誰でも気がつく事。
とにかく外地から日本品を買う時の最大の問題は返品、交換、買換え、修理、交渉等が極めて難しいことです。ユメユメ油断めさるな。

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