文化

主任は一番偉い

一般的かは知らないが、多くの日本の会社ではある程度の経験をつんだ若手に与えられる職位として「主任」と言うことばが使われる。新人から課長までの間で係長とかの上だったり下だったりの立場が普通と思われる。

ある時わが社の若い主任が、中国奥地の客のところに商談に出張した。そんな大きな話でもなく、夜行列車の到着予定を知らせて迎えてもらうように手配した。

さて当日、予定通り目的の駅に到着して下車したところ、非常に物々しい警備で政府要人が同じ列車に乗っていたらしい気配。駅前には勢ぞろいしたお迎え陣が待ち構え、楽隊まで勢揃いしている。
終わるまで待つつもりで様子を見ていると、中国ではいつも見る例の横断幕の「熱烈歓迎!」と言う言葉の後に、「..........主任閣下」と自分の名前が書いてあったとか。

彼は逃げるわけにも行かず、かばんを引きずり出て行ったそうな。

その時の歓迎陣の反応、様子は聞いていない。

中国ではそこらの課長なんかより主任のほうがよっぽど偉かった。
(これが過去形なのは最近の民営化の組織では主任は余りいないため)